2019 年 12 月 25 日
S.K.
【受験の動機】
中小企業診断士のことは以前から知っていて興味もありました。しかし忙しさを理由に本腰を入れる訳でもなく、1次試験のテキストを数冊買うも数ページ読んでそのまま、といった感じでした。転機となったのは 40 代を迎え、将来に対する不安、長らく会社の中しか知らなかったが外でも通用する人間なのか試してみたいという好奇心、それに自分の時間ができ有効活用したいという気持ち、それらが揃って受験してみようという気持ちが芽生えました。しかしこの時はまだ試験に対する気持ちも中途半端であり、診断士になってやりたいことも不明確でした。
【昨年までの学習】
1年目の昨年は1次・2次とも独学で受け、もしも不合格なら学校に通うことも検討しよう、と最初からプランニングしていました。1 次試験合格後、書籍やネットの情報を参考に解き方を学び、二次試験の前週になってようやく掴めてきた程度。当時「一事例に自分が持っていける武器(知識)は1つくらいだな」と思っていたのを覚えています。二次試験はやはり、不合格でした(A A B B)。
【S L A を選んだ理由】
落ちるべくして落ちたので 12 月から早速学校探しを開始し、最終的に4校くらい回りましたが最初に講座説明会を聞いた S L A にお世話になることに決めました。1年目を終えて自分が学校に期待するものは「なぜその回答になったのか」「なぜこの回答ではいけないのか」を明確に説明してくれること、だと感じていました。S L A 以外の各校も充実したカリキュラムを用意していましたが、倉前先生のお人柄含め、「ここなら自分が求めているものを得られるのではないか」と直感しました。偶然ですが先日合格体験記を寄せた広瀬さんとはこの講座説明会で一緒になり、帰り道に「いいですね、ここ」と話をしたことを覚えています。
【講座内容について】講座の特色は大きく分けて以下の3つだと考えます。① 独自のテキスト・カリキュラム︓詳細に書くのは控えますが(笑)、日本語の意味やニュアンスをすごく大事にしています。なぜこの言い回しをしているのか、この語句の意味することは何か、など、毎回の授業で気づくことがいくつもあります。その他にも倉前先生の豊富な知識と経験を披露いただくこともあり、自然と事例企業の世界が身近に感じられるようになっていきました。② 個人の強み・弱みに応じた指導︓私の場合、事例Ⅲが苦手だったのですが、参考になる書籍をいくつかご紹介いただき読むことで理解が深まりました。また、毎週宿題が出るのですが、その際に疑問に感じたこと・思ったことなどを書くと丁寧にフィードバックを頂けました。ですので「やらされ感」のある宿題ではなく、自分で考えることが楽しくなっていきました(このやり取りの中で私は自分なりの解法を会得しました)。③ 仲間との絆︓講座は少人数制ですのでクラスメイトとの距離も近いです。時には切磋琢磨し、時には勉学の悩みを共有し、独学の時には得られなかった仲間意識が 1 年間という長丁場で何度も私のモチベーションを高めてくれました。
【受験後から合格発表まで】迎えた二次試験の日、少ない武器で不安げに校門をくぐった1年前とは違い、1 年間で身に付けたたくさんの武器を持って乗り込んでいきました。四つの事例企業と向かい合い、最後まで気持ちを切らさずに戦い抜くことができました。試験後すぐ再現答案を作成しましたが、予備校の模範解答や問題に関する情報は極力シャットアウトして日々を過ごしました。合格発表の日、会社の休憩室で試験番号を確認。どういう訳か最初に目に飛び込んできたのが自分の受験番号で、あまりドキドキすることもなく合格を知り、あとから喜びと安堵が押し寄せてきました。
【最後に】倉前先生のご指導のおかげで試験に合格することができました。ですがこれはゴールではなくスタートラインに立てた、と思っています。自分が何をやりたいのか、何に役立てるのか、はこれから診断士として活動していく中で明瞭になっていくと思います。診断士になることでこれから先、自分の人生が大きく変わっていくと期待しています。そしてその背中を押してくださった SLA には深く感謝しています。
2019年12月30日
仁科 昌治.
【受験の動機】
人生100年、定年を機にこれからの人生を考えたとき、これまでの人事、総務、経営企画等の経験を診断士として体系的に学びなおし、少しでも社会に貢献できる人生を歩めればと思い、受験を目指すことにしました。
【昨年までの学習】
2次試験の勉強は、1次試験が終わった後から始めましたが、それまでの1次試験のインプット中心の勉強とことなり、各事例企業に対する助言を解答として論理的にまとめ、自分の言葉で表現するアウトプット力が求められます。初めは何を書いて良いのか全く思い浮かばず、加えて指定された文字数でまとめるのが難しく、どのように勉強をすれば良いものか、ゼロからの取組みでした。この状態で予備校に行っても無駄になりそうだと思い、独学で参考書をもとに取組みました。そして初年度10月になって、ある程度書ける様になったものの、結果は事例ⅠからC、A、Ⅽ、Ⅽ、総合Bと及びませんでした。
【SLA を選んだ理由】
試験を通じ、私に足りないのは、与件企業の実像・課題を80分で的確に把握し、回答を論理的にわかり易い文章にまとめる力で、これを独学で伸ばすのは難しいと感じました。そして大人数の教室形式による予備校ではなく、小人数で対象企業の課題解決策をあれこれと議論出来るところ、自分の解答案を個別に指導して頂けるところを探しました。
SLAは、少人数のクラスで、先生や他のメンバーとの距離が近く、まさに私が求めていた環境で、かつ平成30年度の模範解答例が、私に最もしっくりくる内容だと思ったため、ここで指導を得たいと思い、選びました。
【SLAでの学習】
・SLAでは、最初の短期間で2次試験で重要な1次試験の知識を体系的に再確認し、さらに与件文の詳細な読み方を学ぶことで、事例企業の課題や背景を逃さず理解できるようになりました。
・その後も力点が置かれ、私にとって新鮮だったのは設問分析でした。詳細は省略しますが、設問で問われていることの理解度が、2次試験の結果を左右すると言っても過言ではないほど、重要であると気付かされました。
・また、私にとって最も成長の糧になったと思うのは、「答案練習帳」での先生とのやり取りでした。授業で
回答例について議論した後、自分の「目指すべき答案」を次週までに提出するというものでしたが、「自分ならこう書く」という目指す回答を作成するのはとても大変で、同じ事例について何週にも亘って、先生とやり取りをさせて頂いたことがありました。
2次試験では、知識の習得より、考える技術、書く技術を高めることが大切ですが、ここで何度も繰り返した事が後に力となったと思います。
・また、共通の目標に向かう仲間と毎週、昼食を共にしたり、つかの間の休憩時間などで励まし合えたことは、結果が出ない時でも最後まで諦めずモチベーションを維持する上で欠かせなかったと思います。
【受験日を迎えるまで】
私は、感触として、なかなか合格水準に達していると思えませんでした。先生からは学習曲線(勉強やトレーニングで実力がついていても目に見える成果に繋がらない停滞期間があり、ある時点で飛躍的に成果が出る)のことを示して励まして頂きましたし、私も諦めてはいませんでした。「もしかしたら合格できるかも」と思えるようになったのは、9月になってからでした。この間、大手予備校による模擬テストを数回受け、その添削内容の反省と、先生から頂いた構文のつくり方ポケットブックという過去問の設問をまとめた冊子をもとに答練を繰り返しました。また7月までの練習帳で指摘頂いた赤ペンの箇所も改めて見返していく内に、何となく「目指す答案」を書くイメージが出来てきたように思います。
【受験から合格発表まで】
本試験では、やはり緊張したのだと思います。自分の目指す完璧な答案を書くことに必要以上に固執して何度も書き直し、時間が足りなくなってしまいました。だから「出来なかった」と思っていました。振り返って再現答案を書く気力もありませんでした。しかし、何時までも沈んでいるわけにはいかず、ゴールは試験に合格することではなく、診断士として適切な助言ができること、と気持ちを切り替え、直ぐに翌年の試験に向けて勉強を開始していたところでした。
【合格発表を受けて】
辛い結果を覚悟していましたが、幸いにも合格していました。発表を見たとき、嬉しさで舞い上がるということはなく、1次試験から通じて3年間、いろいろなことを犠牲にして頑張って来たことが報われたことを思い、ただただ眠れませんでした。
【最後に】
今回、60代の合格率が8%に満たず、全国で28人しかいない中、2回目の2次受験で合格できました。これは考える力・書く力を養って頂き、最後まで諦めない気持ちを抱かせて下さった倉前先生と、共に学び励ましあった教室の仲間たちのお陰だと思います。深く感謝しています。ありがとうございました。
この結果を無にせず、社会に貢献できるような診断士として成長する事、切磋琢磨を継続して参りたいと思います。
令和元年 12 月 25 日
K.H.
1. 受験理由自己啓発的なものです。大学では経営学部でしたが、当時は、簿記や会計を中心に勉強しており、卒業後は、上場企業の経理マンとして働いてきました。40 歳を前に、知識の幅を広げようと思い、経営について体系的に学ぶ手段として診断士の受験を志しました。
2. 受験1年目について1次試験対策は、いわゆる独学で、通勤時間や週末を中心に市販の問題集を繰り返し解きました。1次試験は、8月の一番暑い時期に2日間に渡り行われる過酷な試験で、私は勝手に「おじさん達の夏の陣」と呼んでいました。運の助けもあり、1回で合格することができました。1次の自己採点後、2次の対策を始めました。こちらも基本的には独学で、ネットの口コミなどでよさそうな問題集を1冊購入し、自己流で勉強をして2次筆記試験に挑みました。結果は不合格でした。合計で合格点 240 点に対し 12 点足らずと点数的には僅差ではありましたが、自分の専門である財務(事例4)でたまたま高得点を取れたという要因が大きく、事例1から3までは、与件文からの抜き取りと自分の思い付きを合わせた解答であり、診断士として持っているべき知識や思考は身についていないことを痛感しました。
3. 経営企画部への異動と SLA との出会い1年目の2次試験の受験と同じタイミングで、勤務先の食品メーカー内で、経理部から経営企画部に異動となりました。全社の戦略や中期計画の策定、関係会社の経営支援・指導をする部署に異動したことにより、診断士試験に受かるだけではなく、しっかりとした知識を身につけ、それを実務で活かせるようにしたいという願望が芽生えてきました。翌年の2次試験の勉強方法をどうするかという思いを巡らせながらも、勉強には手が付かないまま新年を迎えてしまいました。焦り始めた私は、資格学校数社の体験レッスンを受けることにしました。しかし、そこで訪問した資格学校では、定型の知識を身につけ、それに基づいて解答するという感じでした。A の答えは B、C の答えは D、それ以外は間違いといった感じです。講師から適宜質問され、生徒が回答するといったやり取りはあるものの、それなりの人数のクラスであれば、回答に対するコメントは講師からの一方的なものとなりがちです。資格試験に効率的に受かる為にはその方が迷いもなく、効率的なのかもしれませんが、実務に活かしたいと思っている私にとってはあまりしっくりこないメソッドでした。そんな折、勤め先の近くに SLA という少人数制・診断士2次試験専門の学校があることを知り、会社帰りに体験レッスンを受けました。その時の体験レッスンは、倉前先生とマンツーマンだったこともあり、SLA が強みとしている少人数・ゼミ方式・双方向コミュニュケーションを十分に体験することが出来、受講を決断しました。
4. SLA での学習SLA では、最初に、必要な知識やテクニック的なことを短期集中で学び、後は過去問を題材に答案練習を繰り返します。私は月・火の夜間コースでしたが、月曜日には、まず前週の宿題を提出します、そして我々が過去問を解いている間に、先生は宿題の確認を行い、その日のうちに宿題についてのフィードバックをしてくれます。又、月曜日に作成した答案は、翌日までに先生が採点し、翌日はそのフィードバックと共に、事例の細かい点まで分析・検討・質問・議論するといった感じで授業が進んでいきます。自分が作成した解答や意見へのフィードバックが早い為、積み残しが無く、その場で疑問を解決し、進んでいけるということ、事例について先生や生徒分け隔てなくディスカッションすることで、考える力を養うことが出来るということが、SLA のメリットだと思っています。
5. 2次筆記試験について2年目の2次筆記試験については、試験終了後の手ごたえの微妙さと疲労困憊であったこと以外はあまり覚えていません。ただただひたすら、あの「おじさん達の夏の陣」には、二度と戻りたくない︕と思い、試験中は全力を尽くしました。
6. 筆記試験合格そして口述試験へ筆記試験の発表日にインターネットで合格を確認した私は、うれしい気持ちと共に、直前に迫った口述試験を思って焦り始めました。筆記試験の手ごたえが微妙だったこともあり、試験後は再現答案も作成せず、勉強も全くせずにのんきに過ごしていたのです。SLA に合格しましたと連絡をしたところ、先生が筆記試験の解説・回答例を郵送してくれました。それを参考にしながら、口述試験までの約1週間は、真剣に勉強しました。そして迎えた口述試験当日、面接官から繰り出される質問に、汗をかきながら回答しつつ思ったことは、SLA で授業を受けていた時に過去問の事例を題材に先生や仲間達とディスカッションしていたということが、ここでも活きているなということでした。
7. 2次試験合格、そして約2年前に、思い付きで始めた挑戦でしたが、SLA との出会いもあり、目指していた令和元年合格者になることができました。しっかりとした知識を身につけ、それを実務で活かせるようにしたいという願望の達成は、まだまだ先のことになると思いますが、中小企業診断士の資格者となり、今後も研鑽を積んでいこうと思っています。以上
2019 年 12 月 9 日
広瀬 祥司
【受験の動機】私は現時点では化粧品会社に勤務しており 56 歳です。かつて、実家が経営していた会社を清算した経験があります。その過程で芽生えた 「中小企業への想い」 それが診断士試験の勉強を始めたきっかけです。その後、学習を進める過程で得られた知識、これまで会社で経験してきたことを活かし、中小企業のために少しでも役に立ちたいと診断士として独立を考えるようになりました。
【昨年までの学習】今回 2 回目の 2 次試験受験で合格できました。受験当初は、大手予備校に通学という形で勉強を開始しました。そして昨年、一次試験に合格したものの二次試験は不合格。私はもともと文章を書くことは嫌いではありませんでした。そのため初年度は、書籍「ふぞろいな合格答案」やセミナー等を活用するだけで合格できると考えておりましたが、今思えば診断士試験がどういうものかよく理解できていなかったため我流の勉強法での挑戦となり、初めての 2次試験直後は、自分なりに書けたという感触もあり合格を期待していましたが、結果は、事例Ⅰ C、事例Ⅱ C、事例Ⅲ B、事例Ⅳ B という惨憺たる結果でした。特に、事例Ⅲは得意としており高得点を期待していたにも関わらず、想定外の低得点にも愕然としました。一次試験は学習時間に比例して点は確実に上昇しましたが、二次試験はそうはいきませんでした。どうしたら点を伸ばせるのか、合格者と自分の間にどのような違いがあるのか、理解できていませんでした。一方で二次試験の壁が越えられず多年度に渡って勉強されている方も大勢いることを知りました。そこで危機感を抱き、二次専門の予備校の力を借りようと考え、昨年の 12 月から多くの予備校説明会をはしごしました。
【SLA を選んだ理由】受験予備校は 6 箇所をまわりました。しかし、不確実かつ不透明な試験であるにも関わらず、一方通行の指導で「これがメソッドだ」「答えはこれしかない」と断言する予備校の話を聞きながら、どこかが違うと違和感を持っていました。そのような中、SLA の存在を知り説明会に参加。講師には実際の再現答案の評価をして頂き、直感的に信頼できると感じた事が SLA を選んだ最大の理由です。少人数で双方向の学習が可能である点と、更に、受講者の合格率が高いことは重要なポイントでした。
【講座を受けてみて】期待は裏切られませんでした。SLA では受講者が受動的にならず、能動的に学習するような場を与えてくれました。これまで考えた事のなかった、設問分析や構文作成など、基本的な答案作成手順を学ばせて頂きました。ひとつの事例に対して宿題を含めて 10 時間近くを費やす指導には驚きました。そして学習開始後5ヶ月ほどすると、自分なりに理想とする答案がイメージできるようになりました。「二次試験で高得点をとるのは無理」、しかし「自分ならここまでは書ける」、「ここまではとても書けない」、「これを書くとリスクがある」などが分かるようになりました。振返るとそれが私自身の成長を実感できた瞬間でした。
【受験から合格発表まで】本試験に向けてやるだけの事はやりました。しかし、合格への自信は持てず、とても不安でした。試験後、すぐに再現答案を作成し SLAに提出はしましたが、それに対する評価を聞きたいとは考えておりませんでした。理由は、すでに理想とする答案像を自分なりに持てており、自分が書いた答案の足りないところも分かっていたためです。昨年は「根拠の無い期待」、今年は「根拠のある不安」でした。
【合格発表の日】12 月 6 日午前 10 時、協会のホームページで自分の受験番号を探しました。私の受験番号があるみたい・・・。あるみたい・・・。確信がもてなかったのは、最近、小さな字が見えにくくなっており、6 と 8 を見間違えることがたまにあるからです。画面を拡大し見間違えではないかと何度も確認しました。間違いありませんでした。自分が選択してきた方法に間違いがなかったと確信できた瞬間でもありました。
【最後に】現時点ではまだ診断士になったわけではありません。スタートラインに立とうとしているだけです。これまでの努力、周囲の協力や応援を無駄にしないよう、これからも走り続けたいと思います。ここまで導いてくださった倉前先生、切磋琢磨して来た仲間たち、家族や友人へ感謝致します。本当にありがとうございました。