以下は令和4年の合格体験記です。


 お寄せいただいた方の体験記を(お名前は匿名として)掲載させて頂いております。
個人の感想であり、受験機関のSLAにご提出いただいているものですのでより良くお書き頂いている点などもあるかもしれませんがお寄せいただいたまま掲載させて頂いておりますのでそうした情報としてお読みいただけますと幸いです。

 


 

-K.A様より-
中小企業診断士2次試験 合格体験記
2023年11月30日 K.A
【中小企業診断士試験:諦めずに取り組む】
私は、多年度で診断士試験にチャレンジしてきました。SLAでも多年度生です。途中、諦めようと考えることはなかったのですが、養成課程を出て活躍しておられる方のお話や、試験に合格してもメリットがない、“独占業務がない診断士試験は時間の無駄”という声もあり、自分なりに、いろいろ考えた結果の多年度生しでした。
養成課程に進まれる方は、診断士受験だけでは出来ない経験や、学習機会を得ることができるようです。これはこれで、素晴らしい選択だと感じます。“独占業務がない診断士は勉強しても無駄”という問いについては、独占業務の有無に関わらず、諦めずに取り組んで良かったと自分なりに整理しています。
複数の選択肢のなかで、診断士試験の受験を継続した理由は、決めたことを途中でやめないという点だけかもしれません。ただ、2次試験の事例には深みがあり、設問にテクニックで対応するだけでは導けないだろう出題者の意図があります。ここを考えると「中小企業診断士とは」ということに向き合う機会となり、向き合うと、新しいことが見え、楽しいと言うことが継続の力となりました。まだ、このような体験をしていない方、途中でやめるともったいないです。設問でよくある「中小企業診断士として助言せよ」には、ストーリーがあります。ぜひ、向き合って、楽しい何かを得てみてください。
【中小企業診断士試験:2次受験履歴】
2次試験、何回目の受験ですかということは、お恥ずかしい次第、言いたくないのですが、老舗旅館の3C分析が事例Ⅱで主題され、何を書くべきか試験会場でドキドキしていました(59点、全体ではB評価のあと6点)。診断士試験予備校の通学講座や、通信講座もやってみましたが、中々点数が伸びない状況、試験個々の反省はあるのですが、次回どうするかという点、勝ちパターンが見つけられないことが続きました。設問に対して、自分が用意した知識で対応することを心掛けていた時の状況です。 大手予備校のカリュキュラムは、過去問の解説と、予備校が作成する新作問題が中心でした。中堅予備校の過去問添削は、特定の回答に誘導する指導でした。診断士試験特有の多様性を許容しないため、赤点続きで、自分で考えた与件、設問分析とは合わない内容でした。キーワード重視型の参考書籍の解説をみても、素晴らしいと思うものもあれば、しっくり来ない解答が模範だと記載されていました。五里霧中、森の中をさまよう迷走状態です。
なぜ得点が伸びないか、悩む方があれば、私も、悩んでいました。
【SLAで良かったこと】
SLAの講座は、過去問中心であり、新作問題はありません。模試もありません。模試など新作問題で対応力を養い、統合的に勉強することを希望される方はSLA以外他受験校を選択されたほうが良いと考えます。
SLAの講座は、次の点に焦点があたっています。
① 与件どう読むか、設問をどう理解し、設問間の関係を如何に考えるか追求すること
② ディスカッションのなかで、他の受講生の考えを聴け、意見交換できること
③ 個別指導で、過去問添削いただけること
過去問だけに集中した2次対策講座なります。「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定すること」という、2次試験の要件に対し、過去に問われたことを分析し、あるべき解答を考えることだけに特化しています。それであれば、勉強会だけでいいのではなかと思われますが、過去問添削のなかでコミュニケーションがあり、目指すべき方向性に関して指導頂けます。複数年度の再現答案に触れることができ、読みやすく論理の飛躍がないものと、設問要求に対応できず、独り善がりの失敗答案を比べる機会もありました。自身が考えたプロセス、「読む・考える・書く」のどこに課題があったか自身なりに気づき、考えることができます。
事例Ⅳでは、平成13年から平成22年までの解答/解説も提供され、解いてみると直近の事例と何が変わってきているかの体験もできました。イケカコの一部も講座に取り込まれており、事例Ⅳを得点源にできるような期待のもと編成されたカリュキュラムでした。
【中小企業診断士試験:合格した年は】
合格した年と、合格しなかった年は何が違ったかと言えば、冒頭お話した「中小企業診断士として助言せよ」に対して、ストーリーをもって解答できるようになっていたと感じていいます。予備校の模範解答や、2次試験対策テキストの解答をみても、良い解答解説と、見習ってはいけない解答解説が区別でき、どこをどのように書くべきか意見をもってディスカッションできる感覚で試験に臨めました。イケカコは3回ほど回し、事例Ⅳは、平成13年から令和3年まで、3回以上は解きました。「読む・考える・書く、計算する」、森の中をさまよう迷走状態から解放された心持ちで受験した時、筆記試験の合格通知が届きました。
診断士試験は一事例あたり80分しかないので、合格した年の回答も、振り返り、吟味してみると悔しい点も残っています。悔しい点、ネットで公開される模範解答をみてもしっくりせず、もやもやしていました。
もやもやした心理で、口述試験を受験したとき、面接官から聞かれ、追求されたことは、自分で聞いてほしかったこと、やはりそうかと、想定していた事例企業の方向性に関するヒアリングでした。
面接官も同じ意見かと、すっきりして、口述試験会場を後にしてきました。
【最後に】
予備校の模試でA判定(上位18.4%以内)だったとしても合格できないというお話は、普通に聞くことです。中小企業診断士試験は、不確実性が高い試験であるようにも感じてしまいがちです。
これはなぜか?推測ですが、B答案(50~59点の回答)は、複数設問でどこか外れたところがあるため、B答案、良い答案はA答案(60点以上の回答)となりそうですが、A答案でも出題者の意図に達していない部分が複数あり、相対試験であるため、A答案になっているレベルなのだと思います。得点開示結果が80点の高得点答案でも疑問を感じることがあるのは、相対評価だからと考えます。
直近、令和4年までの2~3年の事例Ⅰ、Ⅳはこの傾向が強いですね。
診断士試験の勉強は、この相対評価された答案と見比べるため右往左往してしまいます。
従って、出題者の意図に沿った回答ができれば、確実に合格できる試験と思い、この意図を見つけられることは「中小企業診断士とは」を考えること、作問者と対話することになります。そこに中小企業診断士試験の面白さやがあり、諦めずに取り組めて、よかったと整理したことになります。
何かのきっかけで、もやもやが解消し、「診断士試験、やって良かった。」と同じような体験をされる方、私以上の体験される方が多くなりますこと祈念し、この合格体験とさせて頂きます。 以上

 


 

-A.H様より-
合格体験記 2023年10月18日 A.H


【受験の動機】
   私、大学を卒業後に製造業の会社へ入社してから転職もせず、1社で仕事をしてきました。遅すぎるとは思いますが、40代半ばになり、今まで何も考えずに生きてきたことに気が付きました。人生はまだ長いと思うので、今後に役立つ勉強をしなければならないと感じました。ちょうどその頃、企画系の部門に異動になりました。経営全般の知識を得たいし、他の企業を知る機会も欲しいと思い、中小企業診断士を目指すことにしました。
【SLAまでに入る前】
 2020年6月から通信教育で勉強を始めました。平日は毎朝1〜2時間、休日は4〜5時間の勉強を続けました。その年の1次試験は受験しませんでしたが、翌年2021年8月に1次試験を受けて合格しました。2021年5月に大手予備校の模試を受けましたが、ひどい結果だったので、1次試験までは1次試験の勉強に専念しました。そのため、1次試験合格後から通信教育の2次試験教材や全知識&全ノウハウ、ふぞろいなどを使って勉強しましたが、私には時間が足りず、全く2次試験の回答の仕方がわかりませんでした。2次試験は全ての事例でA評価がなく不合格でした。1次試験は時間をかけて覚えれば必ず合格できる試験だと思いますが、2次試験は覚えるだけではダメだということがわかりました。
【SLAに入る動機】
 2021年の2次試験終了後、独学や通信教育だけで合格は無理だと思いました。自分に合う予備校がないか探しました。大手予備校も考えましたが、インターネット上で少人数で合格率が高く評判が良い記事を見てSLAの無料相談会に申し込みました。その際に倉前先生とお話しして人柄も良く感じましたし、自分も頑張ってみようと思えましたので、SLAに入ることを決めました。SLAからは家が遠かったのですが、ZOOMで参加できることも決め手の一つでした。事後になりますが、海外出張時に授業へ参加できたことはよかったです。
【SLAでの学習】
 SLAには独自のテキストが多くありますし、自主学習にも役立つコンテンツが豊富です。初期段階では2次試験に必要な基礎知識を理解し直して、回答プロセスを細かく丁寧に学びました。中盤以降は試験で必要な「読み、考え、書く」を過去問を通して継続的に行いました。最初は回答ロジックがわかりませんでしたが、毎週の課題をこなしていくうちに、多面的な考え方が身についてきましたし、最終的に理想の回答を書けるようになりました。ZOOMでの参加でしたが、他の方とディスカッションすることで、新たな気づきや考え方も得られましたし、知識の幅も広がりました。
【受験から合格発表まで】
   2022年の2次試験では、事例Ⅰ、事例Ⅱは必死で対応していたので、記憶がありません。事例Ⅲは時間がなくなってしまって、最終問題も無理やり回答しました。事例Ⅳでは最初の問題であまり触れてこなかった生産性が出題されて、愕然とし、回答を進めましたが、終了した時点では全く手ごたえがありませんでした。絶対に不合格だと思って、養成課程を検討し、いくつかの養成課程の相談会にも参加しました。しかし、合格発表当日に中小企業診断協会のページを確認して、自分の番号があるのを見て、驚きましたが、合格したと安心しました。
【最後に】
   SLAで学べて本当に良かったと思います。倉前先生のご指導やご鞭撻、また、一緒に学んだ皆様のおかげで何とか合格することができました。皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。2次試験に合格しましたが、特に強みを持っているわけではないので、診断士としては自分に何ができて、何に貢献できるかをこれから探しながら成長していきたいと思います。これからもたくさんの受講生がSLAを通じて合格することを祈っています。

 


 

-J.U様より-
【昨年度までの学習】
  私は受験2年目で2次試験に合格を致しました。
1年目はスタディングというオンライン通信講座を受講し、通勤時やスキマ時間を有効活用して1次試験を合格することができました。2次試験については、1次試験の受験後から勉強を始めたこともあり、何のメソッドも持たず、過去問を中心に勉強しただけでした。結果は、事例Ⅰ:A 事例Ⅱ:C 事例Ⅲ:C 事例Ⅳ:Cとなり不合格でした。
  【SLAとの出会い】
  翌年の2次試験に“背水の陣”で臨むことを決意したものの、どのように取り組んでよいのか分からず、迷っているうちに気が付けば2月になっておりました。また、当時は大阪に単身赴任中であり、東京に比べると予備校の数が少ないのも悩みでした。
そのような時、インターネットでSLAの存在を知りました。何よりも魅力的であったのは、“2次試験に特化したゼミ”であったことです。2月から約半年をかけ、じっくりと向き合えるカリキュラムは、腰を据えて2次試験に挑みたい私にはピッタリでした。また、Zoomによるオンライン参加が用意されており、教室の仲間とつながって参加できるのも魅力的でした。
2月から始められるからこそ、小手先のテクニックだけでは無く、“2次試験とは何か”から向き合い、中小企業診断士になるための実践的な力をつけたいと思い申し込みました。
  【講座の内容】
  初めは国語から入ります(詳細はゼミで)。これはとても大事なSTEPであり、2次試験の肝であったと今でも思います。
ゼミの特徴は、インプットよりアウトップットを重視した進行です。生徒中心に進んでいきます。ゼミで使用する参考資料も合格した諸先輩(複数者)の回答です。2次試験とは、引いては中小企業診断士とは、1次試験でインプットした知識やフレームワーク(整理の仕方)をどう活用するかです。“知識をモノにするにはSLAのゼミ形式が最適である”と私は考えます。ゼミは毎回ランダムに少人数のチームに分かれて、その時々のお題に対して「自分はこう考える」をアウトプットします(チーム同士の発表もあります)。他の受講生の考えや先輩の回答が非常に参考になり、自分なりに理解が深まっていくのが実感できました。
過去問を解くことは一人でもできますが(SLAは先生による添削も◎です)、自分の考えを人に説明するために整理するプロセスと、他の人の考え方に刺激をうける(良いものは貪欲に取り入れる)体験こそがSLAの特徴ではないでしょうか。
また、自習用のオリジナルテキスト(メリット・デメリット100問など)も秀逸です。こちらは2次試験はもちろん、試験合格後の実務補習等でも役立つバイブルです。
  【受験日を迎えるまで】
  講座はおおよそ8月(1次試験の前)までに終わります。その後の2ヶ月間は、先述のオリジナルテキストによる知識の定着と、過去問の演習を中心に自習を行いました。過去問の参考答案については「ふぞろいの合格答案」なども利用しました(かなり有名な参考書です)。左記参考書は、多面性で点数が積み上がる採点方式を採用しており、2次試験の合格答案の一つのアプローチであると思います。多面的な見方はSLAで身につく一番の力です。採点対象になり得る要素はおおよそ見つけることができるようになっており、自信をつけることができました。
不合格だった1年目には作れていなかったファイナルペーパー(あんちょこ)も作りました。SLAのまとめ資料が非常に参考になりました。
  【試験結果】
  おかげさまで無事、2回目の挑戦で2次試験に合格することが出来ました。
事例Ⅰ:A 66点 事例Ⅱ:B 58点 事例Ⅲ:A 66点 事例Ⅳ:A 67点
  【最後に】
  中小企業診断士試験を受験される皆様は、2次試験合格の先に目標をお持ちだと思います。
私は現在、診断士登録に向けて実務補習や実務従事を受けておりますが、SLAで学んだことはそこでも役に立ってます。アウトプットを通じて考えるSLAのスタイルは小手先でない実力が付きます。そして、振り返ってみると、試験対策として最も効率的であったと感じます。倉前先生、SLA同期の皆様、ありがとうございました。

 


 

-S様より-
中小企業診断士合格手記

2022年度中小企業診断士1次試験、2次筆記試験に合格したSと申します。

私の仕事は診断士とは無縁の事務職、1次試験も合格しておらず2次試験の勉強も未経験…という、他の受講生と比べ基礎力も不足していた生徒だったと思います。 それでも、S L Aのおかげで2次試験を1回で合格することができました。
私は土曜日zoomクラスをメインに受講していました。
S L Aの良かった点は、以下3点です。
①合格者答案に習って自分の回答を見直す学習方法が自分に合っていた
SLAでは、過去問を中心に学習をします。
過去問を一度解いてから、受講生同士でディスカッションをし、そこで得た視点や合格者答案を基に再度自分なりの回答を捻り出す、という学習を繰り返していました。
合格者答案の中から、この回答なら自分でも書けそう、こういう回答を書けるようになりたい、こういう方向性で書いてる人が多いから自分もその方向性で再度考えてみよう…等自分なりに考え再度回答を作成しました。
合格者答案を見ると方向性や回答内容に多少ばらつきもあります。自分が良いと思う回答を選択して学習することで無理なく学習を続けることができました。おかげで、最初は答案が書けず苦労したものの少しずつ自分の言葉で回答を書けるようになりました。
②受講生同士のディスカッションで自分にない視点を発見できる
自分の意見を他の受講生に伝える事で再度自問自答でき、他の受講生の発表から自身では気付かなかった論点に気付けることができました。
結果として、深く考える力や多面的思考が身に付き合格に近付けたと思います。
また、受講生同士のつながりもでき1次試験の勉強方法を相談させていただく等、色々とお世話になりました。他の受講生と会話できるのが楽しかったです。
③先生が受講生に寄り添ってくれるので相談しやすい
診断士受験は比較的長期戦となるため、まずはモチベーションの維持が重要だと感じました。
S L Aは受講生の意見を尊重してくれ、個人個人の回答に合わせて指導してくれます。回答を否定される事はなく優しく指導してくださる為、途中でモチベーションが下がって挫折してしまうということはなかったです。
1次試験対策と並行してSLAで2次試験対策をしたことで短期合格できたと思っています。ありがとうございました。