2次試験の ” 新 ” 傾向と対策(その1)

 
こんにちは。倉前です。

はじめに、今年の2次試験全体についてSLAの見解をまとめました。

まずは試験問題の難易度。
事例Ⅰ〜Ⅲは難易度が高く、事例Ⅳは比較的容易。
(ただし、難易度の体感度合いは個々の受験生の経験、得意不得意、また事例ごとや設問ごとに異なります)

事例Ⅰ~Ⅲについて、過去(平成26年度まで)の問題の難易度とそれに対する受験生の対応力を経年でみてみると、受験生の対応力の高まりに合わせるかのように、試験問題の難易度も年々高まっています。

このことは、従来の難易度の問題では答案が均質化して合否を分かつレベルで判定が難しくなり、受験生の対応力の高まりに合せるため、試験委員側も難易度を高めていると考えます。

そのような中、今回の再現答案は比較的解答内容がばらついた印象があります。これは、制限時間が80分と変わらない中 難易度の高め方が先行したため、これといった(皆が書くような)正解がその場で見出せなかった結果と結論付けました。

一方、易化した事例Ⅳについて。
ところで、昨年(26年度)は第1問から第4問までありましたが、実際のところ第2問、第3問が解けていない合格者が多くいました。(ただし、第3問 設問1の限界利益率はほぼ全員正答であり、ここに配点30点のうち大きなウエイトが掛けられていた可能性はあり)。

この26年度は、試験後のABCD判定と照らし合わせると「中抜き」つまりは第1問(配点24点)と第4問(配点16点)の良否だけで判定したのではないかと思われるような整合具合で、これでは受験生の財務・会計の実力をシームレス(継ぎ目なく)に判断するのは難しい(再現答案を採点をしていての実感)。

その失敗(難易度高過ぎ)の反動なのか、今年の再現答案を採点し総合判定を合格とさせていただいた方の事例Ⅳだけの平均点は69.1点と高くなりました。

参考までに、今年(平成27年)事例Ⅳの第2問(配点34点)(設問1)の予測損益計算書はほぼ全員正答しています。この問題は空欄が9か所あるからひとつ1点で9点と採点していましたが、例えばこれを「全部できてはじめて1点」とウエイト付けしたら、平均点は8点ほど下がり、合格者の平均点は61.1となります。これは極端な例示ですが、全員ができてしまっては試験委員の立場になってみると判定基準になりません。大問の中の設問ごとに配点が示されていないので何とも言えません。

いずれにしても、最終的に2次試験の合格率が例年と変わらないとすれば、試験問題の難易度と合格のための難易度は全体では関連しないことになります。

試験問題が年々難しくなっているのにもかかわらず合格率が大きく変わらず、そのときどきの受験生が勉強に費やせる時間や合格に対する意欲が今も昔も一定であると仮定するなら、やはりこれらの要因は受験生の対応力の高度化でありこの傾向は今後も続いていくものと考えます。
 
 

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