【統計資料】1次試験の結果をもとに今年の2次試験の合格者数を考えてみました。
診断協会から1次試験合格発表に関する統計資料が発表されておりますので速報としてまとめました。それとともに2次試験の今年の合格者数についても考えてみました。
1次試験の合格率が過去最高の26.0%であった。
・平成27年度の1次試験は合格率で26.0%と過去最高の高さ。 ・合格者の数は、直近10年では平成21、24年に次いで3番目。 ・次に今年の2次試験の受験者数を考えてみる。ここ5年間の平均では、当年度1次試験合格者+平均約1,850名が2次試験を受験しており、その計算ならば今年の2次試験受験者数は、3,426名+1,850名=5,276名となる。これはここ5年間では最大の受験者数である。 ・この5,276名に、直近5年間の2次試験平均合格率である20.8%を掛けると、今年の合格者数は1,097名。 ・平成26年の合格率を基に計算するなら1,235名 ・平成25年の合格率を基に計算するなら 944名 ・平成24年の合格率を基に計算するなら1,277名 ・平成23年の合格率を基に計算するなら1,008名 ・平成22年の合格率を基に計算するなら 997名 ・今年は、上位1,000名に入れるくらいをめざしたい。 ・分析はここまでで、あとは合格されるようお祈りいたします。
1次試験年齢別合格率と2次試験への考察
・年齢別では30歳代が17.4%%で最も高い。 ・次いで40歳代で16.4%、 ・その次に50歳代、20歳代と続く。 参考ですが、平成26年までの10年間の2次試験の年齢別合格率のグラフを掲示します。(こちらも診断協会の統計資料をまとめているものです)
・2次試験では年齢とともに合格率が下がるということをこのグラフは示しています。 ・こうした傾向となる要因は、いろいろ考えられるとは思いますが、一番客観的なものは「体力面」ではないかと私は考えています。 ・年齢とともに経験や知識は増えるけれどもそのことは2次試験に対して有利に働くのか、そしてそれが年齢別合格率の傾向にどう反映しているのかはわからない。けれどもこの「体力」ばかりはいかんともしがたい。だから、同じひとりの人間だから、年を重ねることなく今年合格しなければ、来年はもっと大変なんだ、と心にムチを打って頑張りたいものです。
1次試験男女別合格者数推移
・女性の合格率が、平成22年の6.7%から今年の14.7%までほぼ毎年のように右肩上がりで結果、5年間で2倍を超える比率になった。ただ、平成17年から21年までは10%~13%であったので元に戻ってきていると考えることも出来る。 ・一方男性は、女性に比べるとあまり変化が少なく、平均の16.1%前後であることが多い。男性は申込者数、合格者数とも全体の9割を超えるのでバラツキも少ないのかもしれない。
1次試験地区別合格者数
・地区別合格率としては、11年間の合計としては東京と大阪が平均を超える合格率である。受験者数の割合もこの2地区で全体の74%以上である。残り26%の中に6地区が入っている。 注)なお、ここで平成27年の全国平均が18.7となっていて、26.0%でない理由は、合格者数3,426人の分母を、受験者数(実際の)13,186人ではなく、申込者数18,361人としているからである。協会発表の統計資料は、総合の合格率(26.0%)以外の年齢別、男女別、地区別、勤務先別など内訳のある資料はすべて合格者数/申込者数で公表しているからである。
1次試験職業別合格者数
・勤務先別(職業別)では、受験者数としては、民間企業勤務者が最も多く、10,246人であり、全体に占める割合は55.8%と半数を超え、合格率では、全体を上回っている。その他の職業は受験者数で2,000人を超える職業はない。
・職業別合格率を順位にすると、1位:政府系金融機関勤務、2位:税理士・公認会計士等自営業となっている。経営コンサルタント事業所等勤務者や、経営コンサルタント自営業の方は平均以下の合格率であるが、やはり1次試験と実務は内容も異なるので、合格率がリンクしないのかもしれない。
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