「白書100本ノック!!!」 株式会社内池建設 2026/5/30 出題

(2026/5/30出題)

2025年版「中小企業白書」(中小企業庁) 第2部 第1章 事例2-1-8を加工して作成

【設問】事例を読み、以下の設問の回答をコメント欄にて送信してください。

3. A社が、社員の資格取得を会社方針として掲げる狙いについて、100字以内で述べよ。

【事例】株式会社内池建設

所在地北海道室蘭市、従業員数 54名、資本金1億円、

事業内容 総合工事業

経営者の積極的なリスキリングにより 成長している企業
建設会社である。内池秀敏社長は大手ハウスメーカーを経て、2005年に28歳で実父が 創業した同社に入社した。「優良企業としか聞いていなかった」と当時を振り返るが、同社に入社すると、室蘭エリアの公共工事への依存、競争優位性がなく価格競争に陥った低収益体質、マネジメント不足や残業・休日出勤を当たり前とする組織文化など、山積する問題に直面した。 2007年に30歳で社長に就任後、社内での求心力や経験を補うため、自身で様々なスキルを獲得・活用することで、変革に取り組んできた。

まず、内池社長は就任後、中小企業の経営課題の診断・助言を行う国家資格である中小企業診断士を取得。同社の事業改革 には経営理論の知識に基づいた戦略が必要との考えからだった。資格取得後、自社の経営資源や外部環境の動向を分析する中 で、少子高齢化で市場が縮小する室蘭エリアだけでは成長が見込めないと判断。経営理論のセオリーである「選択と集中」を 意識し、室蘭エリアで見込まれる受注減による余剰人員と不採算だった苫小牧支店閉鎖で生じたリソースを市場規模が大きい 札幌エリアに集中投下した。併せて、中小企業診断士としての知識をいかし、財務体質改善や原価管理を通じた収益性向上、 社内ルールの制定による健全な組織運営にも取り組んでいる。さらに、業界でもいち早くITの事業活用に目を付け、ITスキル の習得にも注力。内池社長が先頭に立ってIT活用を進め、新規事業への活用や、営業・現場管理システム導入による案件の一 元管理化を遂行した。中小企業診断士とIT知識を掛け合わせて生まれた1,000(戦)通りの構造シミュレーションから顧客 ニーズに合った提案を行う倉庫工場建設に特化した新規事業「戦略倉庫」は、現在の収益の柱になっている。旺盛な倉庫工場需要を見定め、経営資源を集中投下するという「選択と集中」により生産性は飛躍的に向上、案件の一元管理化による残業時 間等の削減でコスト低減も実現されている。内池社長の社長就任直前期である2006年と直近2024年5月の決算を比較すると、 売上高は約1.5倍、営業利益は約27倍、社員の平均残業時間は70%削減、平均年収1.2倍と目覚ましい成長を遂げている。

内池社長の学ぶ姿勢は組織風土に昇華している。内池社長は会社方針として社員の資格取得を掲げ、一級建築士、宅地建物取 引士、簿記などの資格勉強を1日2時間まで業務時間中に行えるようにした。さらに、業務面や金銭面でサポートする「一級建 築士特待制度」や簿記の社内勉強会、資格手当等の制度も整備している。内池社長は「堂々と教科書を机に広げて勉強して良い。 むしろそれを推奨する」と社員の学びを応援する。取組翌年の2023年度には一級建築士の合格者が誕生。202年度は最終結果を待つが、5名が二次試験を通過しており、取組の効果が表れている。また、ITスキルについても、未経験ながら主体的に学んで中核として活躍する人材が現れ、事業展開にも新たな可能性が生まれている。内池社長自身も新たな学びに意欲を見せ、同社 の更なる成長が期待される。「心の幸せは、自身の成長だ。社員には、資格取得などの研鑽で自身を高める機会、また、高めた 自分を発揮する場を提供したい。こうした取組が企業成長を実現する好循環を生むことが重要だ」と内池社長は語る。

【設問回答】フォーム

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ご回答は、下記のコメント欄に指定文字数100文字以内でご記載ください。

   

  1. きりん より:

    狙いは、①研鑽と発揮の場を提供することで社員の成長が心の幸せと意欲向上に繋がり、②成長した従業員が新たな事業の中核を担う人材に育つこと、で企業成長を実現する組織風土への変革に繋げることである。

    • りあとう より:

      社員自身の成長からの企業成長の組織風土、と社長の気持ちに寄り添っていて、繋がりが分かりやすいです!
      私は強引に型に嵌めようとし、流れるような文章になかなかならないので、そういった点も精進が必要だと痛感します。

  2. りあとう より:

    狙いは①社員の能力開発による組織強化②資格取得により社員のモチベーションがUPし、サービスの質の向上、販売先の満足度向上。また③社員の新規能力開発により新規事業展開による新たな収益の柱への期待、である。

    • きりん より:

      今回のお題は「社員の資格取得を会社方針とする狙い」なので、どうしても「社員の資格取得or能力開発」を「因」として「果」を語りたくなります。でも、それだと「A→B」「A→C」となり、展開が限定されがちです。私は解答に適度な広がりをもたせるため「A→B」「B→C」も一緒に考えるようにしています。
      (偉そうに書いてしまってすみません。ご参考になれば幸いです。)
      あと、小手先の話ですが、「モチベーションがUP」は「意欲向上」と置き換えると、字数が確保できますよ。

      • りあとう より:

        ありがとうございます!
        たしかに、、、そう言われるとたしかに「A→B」「A→C」となっています。。。
        全然気づいていませんでした。。。
        「A→B」「B→C」のように考えるのは、アドバイスいただいた今は理解できておりますが、これを本番で実践できるか、自分の能力では超不安ですが、是非参考にさせていただきたいです。
        あと、小手先の話ですが、そうですよね。なんでこの時の私、「モチベーション」を使ってしまったのか、謎案件です。

  3. CHAI より:

    狙いは、①自己研鑽と能力発揮を繰り返す事で従業員の成長意欲を高め、②新事業の可能性を拡げるスキルを持った中核人材を育成し、③自主的に学ぶ組織風土を醸成し、会社の成長に繋がる好循環を生み出す事。

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