(2026/5/16出題)
2025年版「中小企業白書」(中小企業庁) 第2部 第1章 事例2-1-8を加工して作成
【設問】事例を読み、以下の設問の回答をコメント欄にて送信してください。
2. A社長の「選択と集中」戦略について、100字以内で述べよ。
【事例】株式会社内池建設
所在地北海道室蘭市、従業員数 54名、資本金1億円、
事業内容 総合工事業
経営者の積極的なリスキリングにより 成長している企業
建設会社である。内池秀敏社長は大手ハウスメーカーを経て、2005年に28歳で実父が 創業した同社に入社した。「優良企業としか聞いていなかった」と当時を振り返るが、同社に入社すると、室蘭エリアの公共工事への依存、競争優位性がなく価格競争に陥った低収益体質、マネジメント不足や残業・休日出勤を当たり前とする組織文化など、山積する問題に直面した。 2007年に30歳で社長に就任後、社内での求心力や経験を補うため、自身で様々なスキルを獲得・活用することで、変革に取り組んできた。
まず、内池社長は就任後、中小企業の経営課題の診断・助言を行う国家資格である中小企業診断士を取得。同社の事業改革 には経営理論の知識に基づいた戦略が必要との考えからだった。資格取得後、自社の経営資源や外部環境の動向を分析する中 で、少子高齢化で市場が縮小する室蘭エリアだけでは成長が見込めないと判断。経営理論のセオリーである「選択と集中」を 意識し、室蘭エリアで見込まれる受注減による余剰人員と不採算だった苫小牧支店閉鎖で生じたリソースを市場規模が大きい 札幌エリアに集中投下した。併せて、中小企業診断士としての知識をいかし、財務体質改善や原価管理を通じた収益性向上、 社内ルールの制定による健全な組織運営にも取り組んでいる。さらに、業界でもいち早くITの事業活用に目を付け、ITスキル の習得にも注力。内池社長が先頭に立ってIT活用を進め、新規事業への活用や、営業・現場管理システム導入による案件の一 元管理化を遂行した。中小企業診断士とIT知識を掛け合わせて生まれた1,000(戦)通りの構造シミュレーションから顧客 ニーズに合った提案を行う倉庫工場建設に特化した新規事業「戦略倉庫」は、現在の収益の柱になっている。旺盛な倉庫工場需要を見定め、経営資源を集中投下するという「選択と集中」により生産性は飛躍的に向上、案件の一元管理化による残業時 間等の削減でコスト低減も実現されている。内池社長の社長就任直前期である2006年と直近2024年5月の決算を比較すると、 売上高は約1.5倍、営業利益は約27倍、社員の平均残業時間は70%削減、平均年収1.2倍と目覚ましい成長を遂げている。
内池社長の学ぶ姿勢は組織風土に昇華している。内池社長は会社方針として社員の資格取得を掲げ、一級建築士、宅地建物取 引士、簿記などの資格勉強を1日2時間まで業務時間中に行えるようにした。さらに、業務面や金銭面でサポートする「一級建 築士特待制度」や簿記の社内勉強会、資格手当等の制度も整備している。内池社長は「堂々と教科書を机に広げて勉強して良い。 むしろそれを推奨する」と社員の学びを応援する。取組翌年の2023年度には一級建築士の合格者が誕生。202年度は最終結果を待つが、5名が二次試験を通過しており、取組の効果が表れている。また、ITスキルについても、未経験ながら主体的に学んで中核として活躍する人材が現れ、事業展開にも新たな可能性が生まれている。内池社長自身も新たな学びに意欲を見せ、同社 の更なる成長が期待される。「心の幸せは、自身の成長だ。社員には、資格取得などの研鑽で自身を高める機会、また、高めた 自分を発揮する場を提供したい。こうした取組が企業成長を実現する好循環を生むことが重要だ」と内池社長は語る。
【設問回答】フォーム
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ご回答は、下記のコメント欄に指定文字数100文字以内でご記載ください。


A社長は、①室蘭や苫小牧の余剰人員を市場規模が大きい札幌に集中投下し、②顧客ニーズに合った提案を行う倉庫工場建設に経営資源を集中投下して旺盛な倉庫工場需要を取り込み、生産性と収益性の向上を図った。
最後に効果を記載されていて、まとまりが良く、読みやすいです!
ITを活用することを選択して集中した、というのは、やっぱりだめですよね。。
書くかどうか、で悩んだんですよね。
①不採算支店を閉鎖し、市場規模の大きいエリアへの資源集中により収益性を向上、②IT活用推進による効率化で労務費を削減。③顧客ニーズを把握し、倉庫工場建設に特化して提案・実現する、戦略である。
※「選択」の部分を明確に記載できませんでした。(記載しようとすると文章力の無さによりダラダラ長く、、、冗長的な文章になってしまうカナシミです)
ITは、与件文の中で「書いてください!」とばかりに自己主張していますよね。
私も迷ったのですが、ITは「選択と集中」のお題に照らして違和感を覚えた(ITを選択することで何を捨てたのかが判らない)ことと、それ自体は手段に過ぎないと考え、より階層が高そうに見える「地域」と「顧客ニーズ」に絞りました。
こうやって自分の解答に至ったプロセスを辿って文字にすると、客観的に見られますね。これも肥やしになりますよ。また次も頑張っていきましょう。