試験にのぞむ心境 ー 捨ててこそ浮かむ瀬もあれー

栃の実

 
試験が近い時期ですが、あれもこれもやらなければと受験生にとっては何かと大変です。

ここまで来たとき、何をして何をしないか。その整理は合否に影響します。

整理につきものなのは、いらないものを捨てるということです。今日はそんな「 捨てる 」にまつわるお話です。

空也上人のことば

「 山川の末に流るるとちがらも 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ 」

 沈みそうになったとき、身にまとっていたものを思い切って捨てたら生きる道が開けた。

ほどの意味です。

 私自身、過去に何かそのような経験をしたことがあったような。具体的には思い出せないのですが、皆さんはいかがでしょうか。

この言葉について私は次のように解釈しています。
 
 
 普段のなにげない暮らしの中では、いま自分が持っているものを捨てるべきかどうかなどということは考えない。

 あるとき、何かの環境や 変化に会って「 いま自分が持っているもの 」が重たく、あるいは「 本来なら捨てなければならないもの 」に変わることがある。

 けれども、環境が変わったことに気づくかどうか、あるいは気づいたとしても「 捨てることは何かを手放すこと 」であるし、捨てる前には「 それを捨てて何かが得られる 」とはわかっていない。だから捨てるに捨てらない。そして時を過ごす。

 そもそも人は普通に欲深い。捨ててしまうのはもったいない。全部欲しい。あきらめきれない。そう思っている間はもがき苦しむ。けれども、本当に差し迫って他にどうしようもなく(窮地に陥って)もうだめだと思って観念すると道が開けるというものだ。

それなら差し迫られなくとも良い結果を求めて捨てるべきものは捨ててしまった方がよい。

言うは易く行うは難い

 このことは日々の生き方にも役立つが、1次・2次試験直前の時間に迫られた勉強や、あるいは限られた時間で結果を出さなければならない本試験での対応にも通じるところがある。

 「 身をすてて」は「 そのまま木の枝につながっているのではなく、激しい川の流れに身を投げ出し(すて)たら、流されて新たな天地でまた実を結ぶことができた 」と解釈することができる。

しかし一方では「 身(種子)を捨てることで殻だけになって軽くなって浮き上がった 」と直訳する解釈もあるらしい。

 すると、もう二度と「 身 」は戻ってこないのだと 空しくなってしまう。捨てて沈んでしまった身はどうなってしまうのだろう。殻だけになってどうする。そんな心配をしているようでは。やはり「 身 」を捨てるのは楽ではない。
 
 
 そうだ試験のことだ。だから試験が近づけば近づくほど、何を詰め込み、何を整理するかを考えることは大切。

中には凝り固まってしまった思考パターンや時間の使い方、たくさん身にまとった知識など、やみくもに抱えこむばかりでなく、時には「 捨ててこそ浮かむ瀬もあれ 」のような心境で。

ということがお伝えしたかったのでした。

 
 

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